ワインの酸化防止剤(亜硫酸塩)とは?役割・影響・無添加との違いをフラットに解説

Wine Column — 酸化防止剤を正直に語る

ワインの酸化防止剤とは?
役割・影響・無添加との違いを
フラットに解説。

Sulfites in Wine — The Honest Truth

「体に悪いの?」「頭痛の原因?」「無添加の方がいいの?」——よく聞かれる疑問に、肯定も否定もせず、できるだけ正直にお答えします。

この記事でわかること

酸化防止剤(亜硫酸塩)はどんな役割を持っているか
「体に悪い」は本当か。頭痛との関係は?
無添加ワインは「添加していないだけ」ではない理由
いにしえが酸化防止剤不使用を選ぶ、正直な理由

酸化防止剤(亜硫酸塩)とは何か

ワインのラベルに書かれた「酸化防止剤(亜硫酸塩)」——正体は主にSO₂(二酸化硫黄)です。硫黄という文字から危険な薬品を想像する方もいるかもしれませんが、古代ローマの時代からワインに使われてきた、歴史のある技術です。

🛡️
酸化を防ぐ
空気に触れたワインが変色・劣化するのを防ぐ。開封後の品質維持にも貢献。
🦠
雑菌の繁殖を抑える
酢酸菌などの有害な微生物の増殖を防ぎ、ワインが酢になるリスクを下げる。
🌡️
発酵を安定させる
醸造中に余計な発酵が進むのを抑制し、狙った味わいに安定しやすくする。
🚢
輸送・保存を可能にする
長距離輸送や長期保存を経ても品質を維持できる。世界中にワインが届く背景に。

つまり、酸化防止剤は「ワインを安定させ、世界中に届けるための技術」です。悪者ではなく、ひとつの合理的な選択として存在しています。


体への影響は?
「頭痛の原因」は本当か

「ワインを飲むと頭痛がする」という経験から、「酸化防止剤が原因では?」と考える方は少なくありません。

ただ、これは少し慎重に考える必要があります。

📊 法律上の使用量について

日本の食品衛生法では、ワインに添加できる亜硫酸塩の上限は350mg/L以下と定められています。実際に含まれる量はこれを大きく下回るケースがほとんどです。

ちなみに、ドライフルーツには最大2,000mg/kg、甘口ワインには450mg/Lまで許可されています。規制の観点では、ワインの亜硫酸塩量は比較的少ない部類です。

ワイン後の頭痛や不調の原因として考えられるのは、亜硫酸塩だけではありません。

頭痛に関係しうる要因
  • アルコール量そのもの
  • 飲みすぎ・水分不足
  • 糖分・タンニン
  • ヒスタミン(赤ワインに多い)
  • 体質・体調・睡眠
  • 亜硫酸塩へのアレルギー(一部の人)
亜硫酸塩に関する補足
  • 喘息の方は反応しやすい場合がある
  • ビタミンB1と結合する性質がある
  • 敏感な体質の方への影響は否定できない
  • 過剰摂取は避けるべき(他の食品でも同様)
「酸化防止剤=悪」と単純に断言できるものではない。
同時に、「問題ない」と言い切るだけでも不十分かもしれない。
自分の体質と向き合いながら選ぶのが、一番誠実なアプローチだと思います。

「無添加」は簡単ではない。
だからこそ意味がある。

「酸化防止剤を使わない」というのは、ただ入れないだけの話ではありません。

酸化防止剤を使わないワインづくりには、いくつもの難しさが伴います。

🍇
健康なぶどうが前提になる
病気や傷のあるぶどうでは、そもそも醸造中に雑菌が繁殖しやすくなる。自然栽培・手摘みなど、畑でのケアが品質の基盤になる。
🌡️
温度・衛生管理が精密になる
醸造施設の清潔さ、発酵温度のコントロール、瓶詰め時の環境が、添加ありのワインより重要になる。
保存性・輸送に制限が生まれる
酸化防止剤がないと劣化しやすいため、冷蔵管理や早めの消費が前提になる。ロングセラー向きではない。
🎯
毎年、毎ロット、ぶどう次第になる
添加で補正できる部分がないため、その年のぶどうの状態がダイレクトにワインに出る。均一な品質を約束しにくい。

つまり、「無添加ワイン」とは「入れない」という消極的な選択ではなく、入れなくても成立する畑・技術・哲学を積み上げた結果として生まれるものです。

Inishi-e's Philosophy

いにしえがなぜ
酸化防止剤不使用を選んでいるか

最初にはっきりお伝えしたいのは、「酸化防止剤を使うワインが劣っている」とは思っていない、ということです。

それは技術であり、ワインの可能性を広げてきた歴史でもあります。いにしえは、その選択を尊重しています。

その上で、なぜ私たちが「使わない」選択をしているのか。それは、ぶどうそのものが持つ力を信じているからです。

いにしえの3つの考え方

1
「補正しない」ことが、畑への問いかけになる 酸化防止剤で安定させる選択肢をなくすことで、毎年「今年のぶどうは何を語っているか」と真剣に向き合うことができる。
2
発酵の「生きた香り」をそのまま瓶に詰めたい 酸化防止剤はある種の香りや微生物の働きも抑制する。それを使わないことで、発酵由来のニュアンスや複雑な香りが残る。
3
「飲み疲れしにくいワイン」をつくりたい 「やさしく広がる」「身体にすっと入る」という感覚を大切にしたい。結果として酸化防止剤を使わないことがその方向性に合っていた。

酸化防止剤不使用で生まれる、いにしえのワインの特徴

🌿 香りが生きている ✨ 発酵由来のニュアンス 💧 やわらかな飲み口 🌱 身体にすっと入る感覚 ⏱️ 時間とともに変化する面白さ 🍽️ 食事との一体感

いにしえの酸化防止剤不使用ワイン

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